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私は日本人のアーティスト椿昇です。2004年10月に、アルカサバシアターの新作「占領下の物語II」の舞台美術を担当するためパレスチナのラマラを訪問しました。当地ではガザ地区における流血のシーンが刻々とテレビで放送されるなかで、異なる歴史観や問題意識を率直に討論することが出来ました。3月10日に新宿パークタワーホールで始まる日本公演には実寸に近い七つの壁を用意し、ウードの語りと演劇の原点を問うような力強い役者の力が空間を埋め尽くすことになると思います。

そこで演劇と平行して、この問題を世界の人々に共有していただくために、「ラジカルダイアローグII」と名づけたウエブプロジェクトを立ち上げます。サイトに用意したミニチュアの壁模型に、絵や思いを書いてポストしてください。アルカサバシアター・ワールドツアーの公演会場に壁のミニチュアが並びます。

パレスチナとイスラエルが話し合うという「大きな話し合い」ではなく、私たち一人一人がスターバックスのテーブルの上で個人として「壁」の問題を語り合う「小さな話し合い」がひろがって、二度とこの大地に人々の血が流れなくなることを祈ります。

2005年2月                      椿昇

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